風和通信224号

豆ある暮らし  丹波篠山めぶき農房 酒井紗央里

縁あって丹波篠山へ嫁ぎ、12年が経ちました。自分が育った街(福井市)と同じく城跡とお堀があり、自然豊かなこの地での暮らしが気に入っています。

夫の祖父母から受け継いだ田畑では毎年15種類の大豆と4種類の小豆を栽培しています。黒、白、青、赤、茶、まだら・・・色とりどりの大豆・小豆は出身地も大きさも味もそれぞれ違います。手のかかり方も違います。たくさんの種類を扱うのは大変ですが作ったことのない、食べたことのない豆に出会うとつい、自分で作ってみたくなります。

 また、よそから来た私が少しずつ篠山の暮らしに馴染んだように、よそから来た豆が少しずつ篠山の風土に馴染み、篠山の味に変化していく様はとても面白いものです。

 そんな豆を並べて、時々ついたち市に参加しています。豆好きな方、豆をゆでた事はないけど興味を持ってくれた方、いろんな方が足を止めてくださいます。中でも嬉しいのは、黒豆作りのスペシャリストである農家の先輩方が、ちょっと自分も畑の隅に播いてみよかいな、と手にして下さることです。豆は食糧でもあり、タネでもあります。畑がなくてもプランターでも育てられます。完熟する前の枝豆もまた、それぞれ違った味があり楽しめます。

 作って楽しむのもよし、食べて楽しむのもよし、眺めるだけでもよし。丹波篠山ならではの豆ライフ、皆様もいかがですか?

 


もくじ

● 豆ある暮らし  丹波篠山めぶき農房 酒井紗央里

● ついたち市について 

● まちライブラリーの本棚から⑱  つどい場お茶の実  原 美由紀

● 活動日誌 ~文化の祭典 城東会場に出展しました~

● 12月の予定

● 令和3年度NPO法人風和賛助会員、協賛広告よろしくお願いいたします。

● ふうわなくらし156 向井千尋 

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