金曜日の「音楽の会」を担当しております松村です。私が音楽の時間を引き継いでから早5年が経ちました。スタート時は「レパートリー(持ち歌）100曲！」が目標でしたが、皆さんにお好きな歌は何か教えてもらいながら、そして季節の移り変わりに合わせて時季の歌少しづつ歌い繋ぐうちに、今では童謡唱歌や民謡、歌謡曲を合わせて、200曲ほどに選択曲が増えました。

今はその中から、皆さんの”今日の気分”に合わせる選曲で一緒に歌えるのが嬉しいです。　

　ある曲では手拍子でリズムをとりながら、またある曲では伸びをしながら歌うと、普段より身体の可動域が広がり、自然に体操が出来ているように感じます。そして、ぬくもりを確かめ合うようにお隣同士で手と手をつなぎながら歌い、体に触れるコミュニケーションを増やすと、互いの距離が縮まりいつも以上に仲良くなれるように思います。

　童謡なら「まかしとき！」と心強く表現してくださる方、むせび泣くギターの音色を口真似伴奏で先導して下さる方、正しいリズムで手拍子を入れて下さる方、こぶしの効いた艶のある声で演歌を歌いあげて下さる方、歌手の名前をズバリ言い当ててくださる方、いつも笑顔でどの曲でもハツラツと歌ってくださる方...と挙げ始めたら書ききれませんが、皆さんそれぞれにお好きな歌があり、その歌にまつわるキラキラした思い出話をお持ちで、歌きっかけに溢れ出してくる記憶のエピソードをゆっくりお聞きすることが毎回の楽しみになっています。

　朗らかな利用者さんたちと過ごすこの時間は「風和らしい」あたたかい空気に包まれています。「さて今日は何を歌いましょうか？」あっと言う間の一時間、今年もたくさん歌いましょう！

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