大月 傑
東日本大震災の後、風和は被災者支援の活動を始めました。原発事故の被害を受けている子どもの保養や、篠山市に避難して来た方のためのサロンなどを開催してきました。
事故直後、頭上から放射能が舞い落ちて来ていることを知らずに、子どもと屋外に長時間いたことを悔いていると、目に涙を浮かべるお母さんの話を聞きました。孫のことを思い家族みんなで避難し、その後病を患い亡くなられた方もありました。
私は4年前から篠山市の原子力災害対策の委員をしています。篠山市は1月から安定ヨウ素剤の事前配布を始めます。これは放射能による甲状腺がんを防ぐために必要不可欠なものです。特に影響が大きい子どものいる家庭にはみんな備えてほしいと思います。
しかし「高齢者には関係ないから」と言う声もよく聞きます。では事故が起こったら子や孫は大丈夫でしょうか。避難するとき、病院や施設にいる家族はどうなるでしょうか。被災者の苦難は、いつ災害にあうかもしれない自分のこととして、私たちみんなの教訓として生かしたいと思うのです。
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