熊谷喜美子
篠山のまつり寿司と言えば鯖ずしを思い浮かべますが、家庭で作る巻ずしも定番ではないでしょうか。料理が好きなみやこさんに教わりながら、みんなで巻ずしをつくりました。まず炊きあがった熱いご飯にすし酢を回しかけたら、慣れた手つきでしゃもじで切るように混ぜながら、もう一方の手でうちわであおいで冷やします。具は椎茸、高野豆腐、かんぴょう、人参、卵焼き、キュウリでした。「キュウリが無い季節はホウレンソウや三つ葉を使いよったね。」と言われました。
具は「先に椎茸のみで甘辛く煮て、別鍋で高野豆腐を煮てかんぴょうも煮るんやでー」と教えて下さいました。のりの置き方も縦長に置く人、横長に置く人とそれぞれの流儀がありました。ご飯の量も多過ぎず少な過ぎず、これくらい?と聞きながら加減するのも楽しい。切り分けて皿に盛り付けて紅しょうがを添えたらできあがり。「昔は何か行事があったらお巻きを作りよったね」「これがごちそうやったね」とみんな笑顔で頂きました。
秋の彼岸にみんなでおはぎを作りました。秋は萩の花を型どって小ぶりで長めにまとめたおはぎを、春にはぼたんの花に似せて丸く大きめに作ったぼたもちを供えるそうです。前日に小豆あんを作り、もち米と米を1:2で炊きました。割合は家庭により違うようです。ごはんが熱いうちに少しつぶし、俵型にまるめ小豆あんをまぶします。少し大き過ぎたかな?と言いながら次は小さめにまるめて、綺麗に出来ました。昼食をしっかり食べた後だけど「きなこをまぶしてもいいね!」「栗あんも美味しいね!」と盛り上がり、「別腹、別腹」と言い合いながら美味しく頂きました。
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